品質管理

TIP構法住宅の品質管理は最も重要な課題で、協会事務局と会員会社の連携の下に行っています。
品質確保については、契約の当事者である会員会社がその責任を負うことになりますが、協会は以下の方法ですべての会員をサポートしています。

1.TIP構法技術セミナー

新規に入会した会員にはTIP構法技術セミナーの受講を義務付けています。
セミナーではTIP構法設計・施工マニュアルの解説を行い、TIP構法に関わる設計と施工について詳しく説明します。
経営者に限らず、設計・施工担当者の参加を歓迎しています。

2.TIP構法特記仕様書・認定書・認定表示板

TIP構法は国の建築基準をはるかにクリアした耐震・台風強度を持つ木造住宅構法です。
それは、建設省住宅局(現 国土交通省住宅局)、住宅金融支援機構と協議済みの『TIP構法特記仕様書』からもご理解いただけると思います。
また、住宅完成時に日本TIP建築協会より認定書と認定標示板を発行いたします。

  1. TIP構法特記仕様書
  2. 認定書
  3. ステンレス製 認定標示板
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3.TIP構法軸組図

TIP構法住宅を建築する場合は、事前にTIP構法軸組図を描き、ガセットプレートの配置や下地板の張り方などを決定します。工事担当者は軸組図に沿って正確に施工することが求められます。
また、ガセットプレートについては、施工前に注文しなければなりませんが、注文書を作成する場合にも軸組図は不可欠です。参考までに一言。最近、耐震診断を受けるよう地方自治体からのお勧めがきますが、「我が家のどこにどんな筋かいが入っているか」とか「筋かい端部はどうなっているか」を記載した図面は、木造住宅では殆ど見当たらないようです。TIP構法でお建てになる方には将来に備えて、軸組図を「引渡図面の一部」に加えるようにしています。

4.ガゼットプレート型板

TIP構法はボルトの使用を避けN50釘を多用しています。そこで、ガセットプレートの釘打ち作業を正確にかつ迅速に行うために、型板の使用を勧めています。
型板は事務局で斡旋していますが、会員が自ら作成することを歓迎しています。
型板の使用で品質が著しく向上したことは過去の実績からも明らかです。

5.TIP構法チェックシート

着工後、TIP構法に関わる工事が終了した時点で、TIP構法チェックシートを作成します。
TIP構法軸組図作成者・現場管理者・建築主がチェックして署名した後、協会事務局へ送付することになっています。事務局の技術担当者がそれをチェックし問題箇所があればすべてコメントをつけて送り返し、品質向上に努めています。